比較
無料の Live2D 代替ソフトを比較
Ayatsuri2D は、Live2D 方式のモデルのためのリギングエディタです。無料で制限がなく、Linux でもネイティブに動きます。PSD・Krita・クリスタのイラストや Cubism のプロジェクトを開き、moc3 で書き出せるので、モデルは VTube Studio をはじめ Cubism 対応のあらゆるアプリで動きます。
結論
- VTube Studio で動く moc3 モデルを、無料・制限なしで作りたいなら:Ayatsuri2D。イラストや Cubism のプロジェクトを開いて moc3 3.0〜5.3 で書き出せ、Windows・macOS・Linux で動き、本格的なアニメーションのタイムラインもあります。
- いちばん成熟したツールとそのチュートリアルが必要で、費用を払えるなら:Cubism Editor PRO。
- Inochi Session や nijilive 形式のモデルを作るなら:Inochi2D か nijigenerate。
Ayatsuri2D・Cubism Editor・Inochi2D の比較表
| Ayatsuri2D | Cubism Editor FREE | Cubism Editor PRO | Inochi2D | |
|---|---|---|---|---|
| 価格 | 無料 | 無料 | 有料サブスクリプション、42 日間の体験版 | 無料 |
| 制限 | なし | アートメッシュ 100 個、テクスチャ 1 枚(最大 2048 px)、アートパス 3 本、拡張補間はパラメータ 30 個まで。上限を超えたファイルは保存できません | なし | なし |
| 商用利用 | はい、誰でも | 年間売上 1,000 万円未満の個人と事業者 | はい | はい |
| 対応 OS | Windows・macOS・Linux | Windows・macOS | Windows・macOS | Windows・macOS・Linux |
| ソースコード | 公開:エディタは GPL-3.0、ランタイムは MIT | 非公開 | 非公開 | 公開、BSD-2-Clause |
| 筆圧 | 変形ブラシ、選択、グルー、消しゴムの各ブラシに。カーブと下限つき | 比較ページに記載なし | 比較ページに記載なし | FAQ に記載なし |
| エディタの最新リリース | 0.5.8(2026年10月) | Live2D が随時更新 | Live2D が随時更新 | Inochi Creator 0.8.6(2024年9月) |
| 開ける形式 | PSD・Krita・クリスタ、.cmo3 プロジェクト、moc3 バンドル | PSD、自身のプロジェクト | PSD、自身のプロジェクト | PSD、自身のプロジェクト |
| Live2D のモデルとの互換性 | はい。moc3 と .cmo3 を開いて書き出せる | はい | はい | いいえ。独自形式のため、モデルは作り直し |
| VTube Studio 用の moc3 書き出し | はい。moc3 3.0〜5.3 を model3・physics3・motion3・exp3 と一緒に | はい | はい | いいえ。Inochi Session 用の INP 形式 |
Cubism Editor の情報は Live2D のFREE 版と PRO 版の比較、Inochi2D の情報はFAQ とリリースから、2026 年 10 月に確認したものです。Live2D および Cubism は Live2D Inc. の商標です。Ayatsuri2D は同社とは無関係です。
引き継げるもの
リガーが作るモデルは、どちらも同じものです:メッシュに切り分けたイラスト、ワープデフォーマと回転デフォーマ、キーフォームを持つパラメータ、パーツ、クリッピングマスク、物理演算、モーション、表情。Ayatsuri2D は同じファイルを読み書きできるので、次のことができます:
.cmo3プロジェクトを開いて、名前・フォルダ・キーフォームをすべてそのままにリギングを続ける。- 自分や他の人が書き出した
.moc3バンドルを開く。 moc3を書き出して、VTube Studio、PrprLive、Cubism SDK で作られたゲームに入れる。
その他のガイド
- 無料の VTuber リギングソフト
- Linux で Live2D
- Inochi2D の代替
- .cmo3 を Cubism なしで開く
- PSD から VTube Studio 用 moc3 へ
- ペンタブレットでリギング
Cubism がまだ優れている点
Cubism Editor には 20 年の歴史があります。Ayatsuri2D はまだ新しく、チュートリアルも質問できるコミュニティもずっと小さく、moc3 の書き出しは 5.3 までで、Cubism は 5.4 に進みつつあります。今それが必要なら Cubism のほうが向いています。今後の予定は GitHub のページで確認できます。
Ayatsuri2D と Umamo
Umamo は、Cubism のファイルを扱えるもう一つのオープンソースエディタです。どちらも無料で GPL-3.0 です。違いは、開発がどこまで進んでいるかと、何で作られているかです。
| Ayatsuri2D | Umamo | |
|---|---|---|
| ライセンス | 無料:エディタは GPL-3.0、ランタイムは MIT | 無料、GPL-3.0 |
| 開発言語 | Rust、ネイティブで動作 | Kotlin、Java ランタイム上で動作 |
| メモリ | 内蔵 GPU でメッシュ 356 個のモデルを開いて 486 MB | Java が 3 GB 未満しか割り当てない場合、PC のメモリの最大半分を使って自身を再起動する |
| 状況 | リリース済みで実際のリギングに使用中。1.0 に向けて開発中 | 「Early development(初期開発段階)」「alpha level software(アルファ版)」 |
| アニメーション | キーとグラフエディタのあるタイムライン、コンポジション、サウンド、表情。motion3 と exp3 の読み書き。GIF・PNG 連番・動画へのレンダリング | 「Not yet. This is a long term stretch goal.(まだ。長期的な目標)」 |
| Cubism のファイル | .cmo3 と moc3 を開き、moc3 3.0〜5.3 と .cmo3 を書き出し | Cubism 5.4 までの .cmo3 と moc3 を読み書き |
| イラストのファイル | PSD・Krita・クリスタ、再読み込み対応 | PSD と Krita。クリスタは「not fully tested(十分にテストされていない)」 |
| ゲーム・アプリ開発者向け | ヘッダー 1 つの C ライブラリ(Apache-2.0)と MIT のランタイム。.aom と moc3 のモデルを読み込めます | リリースには含まれない |
| 対応 OS | Windows・macOS・Linux | Windows と Linux はテスト済み、macOS は「minimally tested(最小限のテスト)」、Android は「not yet(未対応)」 |
| ペンとタッチ | 変形ブラシ、選択、グルー、消しゴムの各ブラシに筆圧。カーブ、下限、テスト用メーターつき。Windows と Linux、macOS は未検証 | 「First class pen and touch(ペンとタッチを最優先で対応)」 |
Umamo の情報は README とリリースから引用し、2026 年 10 月 28 日に確認したものです。Ayatsuri2D のメモリの数値は独自に計測したものです。
どちらもペンタブレットに対応しています。Ayatsuri2D はブラシに筆圧が効き(ペンタブレットを参照)、Umamo はタッチ操作にも対応しています。Umamo は Cubism 5.4 までのファイルを読み書きでき、Ayatsuri2D の 5.3 より一歩先です。今すぐリギング・アニメーション・書き出しまでを、メモリの軽いネイティブアプリでやりたいなら、Ayatsuri2D のほうが進んでいます。
Inochi2D
Inochi2D も BSD-2-Clause の無料・オープンソースのリギングツールです。エディタの Inochi Creator の最新リリースは 2024年9月(0.8.6)です。Live2D の代わりではなく独自の形式なので、Live2D のモデルは作り直す必要があり、配信には VTube Studio ではなく専用アプリの Inochi Session を使います。その形式のために作るなら Inochi2D を、配信者がすでに使っているアプリで動く moc3 モデルが欲しい場合や、Cubism で始めたプロジェクトを続けたい場合は Ayatsuri2D を選んでください。
よく挙がるその他のツール
nijigenerate(BSD-2-Clause、1.0 はベータ版)は、Inochi2D 0.8 から生まれた nijilive 形式の編集ツールです。Inochi2D と同じく、モデルは moc3 ではなく独自の形式です。Synfig Studio(GPL-3.0)はボーンを持つ汎用の 2D アニメーションソフトで、Live2D のようなモデルではなくアニメーション映像向けです。moc3 の書き出しはありません。
よくある質問
Ayatsuri2D は無料の Live2D Cubism Editor 代替ソフトですか?
はい。Ayatsuri2D は Live2D 方式のモデルのための、無料・オープンソースのリギングエディタです。FREE 版と PRO 版の区別はなく、メッシュ・テクスチャ・パラメータの制限も、サブスクリプションもアカウントもありません。
Ayatsuri2D で作ったモデルは VTube Studio で動きますか?
はい。Ayatsuri2D は model3・physics3・motion3・exp3 のファイルとともに moc3 を書き出します。Cubism Editor と同じ構成です。moc3 3.0〜5.3 を書き出せ、現在の VTube Studio が開ける 5.0 が既定です。
Cubism Editor のプロジェクトを開けますか?
はい。Ayatsuri2D は .cmo3 プロジェクトをモデル丸ごと開きます:イラスト、メッシュ、パーツ、デフォーマのツリー、パラメータ、キーフォーム、クリッピング、合成方法、物理演算を、付けた名前のまま。書き出し済みの .moc3 バンドルも開けます。
Ayatsuri2D は Linux で動きますか?
はい、AppImage・.deb・.rpm・tar アーカイブとしてネイティブに動きます。Windows 10 以降と macOS 11 以降にも対応しています。
モデルを販売したり、商用で使ったりできますか?
はい。GPL-3.0 はエディタ自体のコードに適用されるもので、エディタで作ったものには及びません。作ったモデルは、販売も配信も配布も自由です。
Ayatsuri2D は Umamo とどう違いますか?
どちらも Cubism のファイルを扱える、無料の GPL-3.0 エディタです。Ayatsuri2D はリリース済みで開発が続いているネイティブの Rust アプリで、本格的なアニメーションのタイムライン、表情、サウンドと動画の書き出し、ゲームやアプリ開発者向けの C ライブラリがあります。Umamo は Java ランタイム上で動き、自らを初期開発段階・アルファ版と説明しており、アニメーションはまだありません。どちらもペンタブレットに対応し、Umamo はタッチ操作にも対応しています。
Live2D Cubism Editor の無料の代替ソフトでいちばんおすすめは?
VTube Studio で使うモデルなら Ayatsuri2D です。無料で制限がなく、PSD・Krita・クリスタ・Cubism の .cmo3 ファイルを開いて moc3 で書き出せ、Windows・macOS・Linux で動きます。Inochi2D と nijigenerate も無料ですが、moc3 ではなく独自の形式を使います。
Ayatsuri2D はペンタブレットに対応していますか?
はい。ペンはどこでもマウスと同じように使え、筆圧は変形ブラシ、ブラシ選択、グルーのウェイトブラシ、消しゴムに効きます。筆圧カーブ、最も軽いタッチの下限、テスト用メーターもあります。Windows と Linux で Wacom・XP-Pen・Huion などのタブレットに対応し、macOS にも組み込まれています。
Ayatsuri2D は Inochi2D とどう違いますか?
Inochi2D は独自のモデル形式と専用の配信アプリ Inochi Session を使うため、Live2D のモデルは作り直す必要があります。Ayatsuri2D は Live2D のファイルをそのまま扱い、.cmo3 と moc3 を開いて、VTube Studio 用の moc3 を書き出せます。
完成していますか?
まだです。リリース済みのアプリで、すでに実際のリギングに使われていますが、1.0 での Cubism との完全な同等を目指して新しいバージョンが頻繁に出ています。こまめに保存してバックアップを取り、問題があれば GitHub で報告してください。